7年前、私はボストンに留学していました。週末になると、語学学校の友達と一緒にボストン市内を観光するのが楽しみでした。その中でも特に印象に残っているのが、ビーコンヒルやフリーダムトレイルを巡った週末の出来事です。
その日は、スペイン出身のカルロス、フランス出身のエミリー、そして韓国から来たミンジと一緒にボストン観光をすることにしました。天気も良く、絶好の観光日和だったので、みんなとてもワクワクしていました。まず最初に訪れたのが、ビーコンヒルというエリアです。ビーコンヒルは、ボストンの中でも特に歴史的な街並みが美しく残る場所として有名で、赤レンガの建物やガス灯の街灯が特徴的です。
私たちはビーコンヒルの石畳の道を歩きながら、古い建物や狭い路地を楽しみました。カルロスは建築に興味があったので、道沿いの家のデザインや建築様式についていろいろと話してくれました。エミリーは写真が好きで、ビーコンヒルの美しい風景をカメラに収めるために立ち止まってはシャッターを切っていました。私もその雰囲気にすっかり引き込まれ、まるでタイムスリップしたかのような気持ちになりました。
ビーコンヒルをゆっくりと散策した後、次に向かったのはフリーダムトレイルです。フリーダムトレイルは、アメリカ独立戦争の歴史を巡る約4キロメートルの観光ルートで、ボストン市内の主要な歴史的スポットをつないでいます。私たちは、トレイルに沿って歩きながら、アメリカの歴史に触れる旅を楽しみました。
最初に訪れたのは、ボストンコモンという大きな公園です。ここはアメリカで最も古い公共の公園で、広々とした緑地が広がっており、たくさんの地元の人々がリラックスしている姿が見られました。私たちも少しここで休憩しながら、持ってきたスナックを食べたり、ベンチに座って話をしたりしました。カルロスは、スペインでもこんなに大きな公園は珍しいと言って感動していました。
その後、私たちはフリーダムトレイルに沿ってさらに歩きました。トレイルに沿って訪れたスポットの中で、特に印象的だったのがオールド・ステート・ハウスです。この建物はボストンの中心部にあり、かつてはイギリスの植民地時代の政府の中心でした。歴史的な出来事がこの場所で数多く起こったことを知り、私たちはその重厚な雰囲気に圧倒されました。エミリーは、アメリカの独立の歴史について興味津々で、何度もガイドブックを読み返しながら質問をしていました。
また、トレイルの途中で訪れたポール・リビア・ハウスも忘れられません。この家は、アメリカ独立戦争の英雄であるポール・リビアが住んでいた場所です。私たちは、リビアの生涯や彼が独立運動に果たした役割について学び、その勇気に感動しました。ミンジは、韓国の独立運動と重ね合わせて考え、「どの国も独立を勝ち取るためには多くの努力が必要だったんだね」と感想を述べていました。
フリーダムトレイルを歩いていると、歴史だけでなく、ボストンの街全体の雰囲気も楽しむことができました。古い建物と現代的なビルが調和して立ち並び、街の至るところにカフェやレストランが点在しています。私たちは途中でカフェに立ち寄り、冷たいドリンクを飲みながら一息つきました。こうして歩き回りながら、みんなで笑い合ったり、各自の国の歴史や文化について語り合ったりする時間がとても楽しかったです。
その日は一日中ボストンを巡り、足が疲れるまで歩きましたが、私たちは最後まで笑顔で過ごしました。ボストンの美しい街並みや歴史を感じながら、友達と過ごす時間は本当に貴重なものでした。ビーコンヒルやフリーダムトレイルを巡ったこの経験は、私の留学生活の中で特に印象に残る出来事の一つです。
今でもあの時のことを思い出すと、ボストン観光の名所巡りしながら生活した時間、語学学校の友達との絆が懐かしく感じます。